レビトラの効果

レビトラ(Levitra)はドイツのバイエル社が製造販売しているED治療薬です。レビトラは バイアグラ(Viagra)の次に誕生した世界で2番目のED治療薬です。レビトラの有効成分は「バルデナフィル(valdenafil)」といい、勃起を維持するのに必要なcGMP(環状グアノシン一リン酸)を分解するPDE-5(5型ホスホジエステラーゼ)を阻害するためPDE-5阻害薬と呼ばれています。PDE-5 を抑制することで勃起を促し、ED治療に効果が発揮されます。また、バルデナフィルは水に溶けやすいという性質を持っているので、他のED治療薬よりも即効性があり服用から15分~30分で効果が現れ最高血中濃度に達するのが服用後約40分~50分になります。効果発現から逆算すれば性行為の約30分前に服用すれば理論的には間違いないのですが、個人差やその時の体調、胃腸の吸収率によって変わってきますのでだいたい性行為の1時間前服用がベストです。

特徴

レビトラは食事の影響を受けにくいということからも、バイアグラであまり効果を感じられなかった方がレビトラに変えるというケースもあり人気です。服用の際の飲み物に関しても特に制約はなく、お茶などで飲んでも問題はないとされています。※アルコールに関しては少量のお酒はリラックス効果をもたらしますが、過度の飲酒は副作用を増長させてしまったりEDの症状を悪化させる恐れがあるため、たしなむ程度に抑えておく方がいいかもしれません。また、ED治療薬には一時的に血圧を下げる作用があるため副作用の一部に眩暈などがあります。このことからも、グレープフルーツを含むものは厳禁です。副作用の相乗効果で血圧が下がり過ぎてしまう恐れがあるため避けてください。

バイアグラに比べて食事の影響を受けにくいのは上記の通りですが、やはり満腹の状態での服用と空腹時での服用では薬効時間や効果の差がでます。ED治療薬を服用する方で食事の影響を気にされる方がたくさんいますが、全般的に空腹時の服用が一番効果に期待できる状態です。食事の影響を受けずらいというだけなので、全く影響しないわけではありません。また、レビトラの特徴である即効性を求めるのであれば尚更空腹時での服用がいいでしょう。もし食事をするにしても腹八分目に抑えたり脂っこい食事を避けることはすべてのED治療薬においても言えることです。

用量

レビトラには5mg錠、10mg錠、20mg錠がありますが、通常5mg錠は効果に関しても安定的ではない為取り扱われることが少ないです。20mg錠の服用でしっかりとした効果が得られるので、まずは体調のことも含めて5~6回試して体になじませることが大事です。

効果

そもそも勃起は性的刺激や興奮によって細胞内のcGMP(環状グアノシン一リン酸)という物質が分泌し血管を拡張させることで陰茎が膨張し勃起します。血流がずっと陰茎に流れたままだと危険なので、しばらくするとcGMPを分解するためにPDE-5 (5型ホスホジエステラーゼ)という酵素が分泌されます。PDE-5の分泌により血管化収縮し勃起がおさまるのが一連の流れになりますが、EDの場合PDE-5の働きが強くなりcGMPが作用しなくなり勃起しずらい状態になります。レビトラなどのED治療薬のほとんどがこのPDE-5阻害薬に分類され、PDE-5の働きを阻害し勃起しやすくする状態にします。

注意

レビトラはあくまでED治療薬で勃起の補助をしてくれる薬です。ED治療薬で勘違いされやすいことによくあることですが、精力剤のように考えてる方がいます。ED治療薬は性欲増進作用や興奮剤の類ではないので、飲んだらムラムラしたり猛烈に性欲が増すことはありません。服用してずっと勃起しているわけではなく、そこに性的刺激や性的興奮があって初めて勃起するものです。また、性的刺激がなくなれば勃起もおさまります。勘違いされやすいですが要注意です。

レビトラにおける副作用

レビトラは副作用が出にくいことでも人気ですが、軽微なものとしては顔のほてりや目の充血、頭痛や動悸、鼻づまりなどがあります。特に現れやすいのは顔のほてりや目の充血、頭痛が多いようです。これはレビトラの血管拡張作用によるもので、効果が消失するものと同時に副作用もおさまります。また、頭痛が気になる方はロキソニンなどの鎮痛薬を併用できますのでお勧めです。

レビトラが処方できない人

レビトラを服用したくても処方できないケースとして、レビトラに対して過敏症などの既往歴がある人、QT延長症候群、硝酸剤や一酸化窒素供与剤、抗不整脈薬、リトナビル、インジナビル、ケトコナゾール、イトラコナゾールなどの併用禁忌とされている薬剤を使っている、6か月以内の脳梗塞や脳出血、心筋梗塞の既往歴、重度の肝機能障害、血液透析が必要な腎障害、不安定狭心症、管理されていない低血圧や高血圧、網膜色素変性症があります。このほかにも個人で服用の際に判断できないものもあるので必ず医師のいるクリニックや医療機関での受診をお勧めします。

併用禁忌薬としては硝酸剤やニトログリセリンなどがあり、特に硝酸剤に関しては舌下剤や貼り薬などと多岐にあるため要注意です。他には坑ウィルス薬や抗真菌薬、抗不整脈薬があります。

レビトラ処方は医師に相談

上記の通り、自己判断で服用してもよいか不安なこともあるので勝手な判断で服用せず、必ず医師の診断の元処方されることが一番安全です。こちらでも紹介しているクリニックや医療機関でも医師の診察を受けられるので、一度受診することをお勧めします。

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