バイアグラが1998年にアメリカのファイザー社から販売されて早20年になります。世界初の経口ED治療薬は当時「画期的な新薬」としてマスコミなどのメディアやインターネット上でも話題となりました。そしてレビトラ、シアリスが販売されると世界中でED（勃起不全）という症状は誰にでもあるということが徐々に世間へ浸透していきました。また、それに伴い男性の繊細な悩みであるということや同性でも個人差があるため他人と比較するものではなく、一つの症状としてとらえることが重要なためED専門のクリニックや医療機関が少しずつ増えていきました。クリニックや医療機関では専門の医師がしっかりとEDの症状を診断し、その症状や体調などに合った処方を行うため大変安心感が持てるのと共に、それぞれクリニックなどによって取り扱いのある治療薬が異なり、海外のジェネリック医薬品を取り扱える環境にある医療機関もあるようです。
安易にジェネリック医薬品と聞くと、東南アジアなどの小汚い小さい工場で作ってるイメージを持っている方もいるようですが、全くそのようなことはありません。もしかしたら、ネット通販などで偽造品が何かのジェネリック品だとだまされたときの製造国の記載にあったのがイメージについているのかもしれません。しかし、実際は大手製薬会社が安価で製剤できるということからも東南アジアや世界各国に製造工場を持ち、そこからも世界各国へ輸出しています。自国で製剤しているところもあるかもしれませんが、世界的に知れ渡っている製品を製剤している製薬会社の多くは自国以外の海外に工場を持っています。
今回はバイアグラを製造販売したことで有名なファイザー社がインド国内のみで製造販売する「タダリフト（Tadalift）」についてです。

タダリフトとは

上記の通り、世界初の経口ED治療薬バイアグラ（Viagra）の開発・製造販売で有名なファイザー（Pfizer）社がインドのムンバイで拠点を持ち、インド国内でのみ製造販売するシアリス（Cialis）のジェネリック医薬品になります。

タダリフトの効果

タダリフトはシアリスのジェネリック医薬品ということからも、有効成分はタダラフィル（Tadalafil）なのでPDE-5（ホスホジエステラーゼ5型）阻害薬として働きます。PDE-5は勃起をおさめる作用をもたらす酵素で、EDになるとPDE-5が過剰に分泌されたり過剰に活性化しているため性的刺激を受けても勃起しなかったり、挿入しようというタイミングで勃起がおさまってしまう様なEDの症状に対してタダリフトなどのED治療薬はPDE-5の働きを阻害するのでスムーズに勃起し、挿入から射精を行うことができるようになります。

タダリフトの服用方法・飲み方

シアリスと同様に個人差はありますが、水かぬるま湯で服用すると約1時間～2時間ほどで効果が表れ、約30時間～36時間も効果が持続します。効果のピークは服用から約3時間～4時間経ったときです。シアリスやシアリスジェネリックではよく「食事の影響が少ない」「食事の影響もなく」などと言われていますが、ED治療薬は他の一般医薬品と異なるため「空腹時の服用」が一番効果が発揮できる環境になります。そのため、食前や食後のタイミングで服用してしまうと効果が半減かそれ以下になる可能性が考えられます。食事を挟む場合は約2時間以上は空けてから服用することが望ましいです。

タダリフトの副作用

シアリスと同じように副作用は発現し、報告があるものとしては頭痛やめまい、ほてりや鼻づまり、胃腸の不快感などが挙げられます。そもそもタダリフトの有効成分タダラフィルはバイアグラの有効成分であるシルデナフィル（Sildenafil）と比べると陰茎に対してはマイルドな硬さをもたらすのと同様に、副作用に関してもマイルドに出るため過度な心配は必要ないと考えられます。また、効果の時間が過ぎれば副作用も自然とおさまるため安心してください。

タダリフトを服用できない方

硝酸剤や降圧剤、α遮断薬などを使用されている方、抗不整脈薬を使用されている方、肺高血圧薬を使用している方、タダラフィル製剤にアレルギーがある方、心血管の疾患などによって性行為自体が不適当とされている方、医師から管理のされていない血圧異常の方、6ヶ月以内に脳梗塞や脳出血、心筋梗塞の既往歴がある方、重度の肝障害をお持ちの方などは服用できません。また、この他にも禁忌とされる薬や症状などがあり、注意すべき事項があるのでED治療薬などの医薬品は医師のいる医療機関やクリニックで処方してもらうことをお勧めします。

タダリフトの通販

タダリフトのインターネット通信販売や個人輸入代行業者を介しての購入は、冒頭でも触れたように偽造品が混入する可能性が高いです。メーカーの調査においても、ネット通販での購入で約6割も偽造品の混入が確認できたとしているため、ED治療薬を手にするのであれば重篤な健康被害を受けない為にもED治療専門のクリニックや医療機関で医師の診察を受け、症状に合った治療薬を処方してもらうことが一番安全だと言えます。