EDと基礎疾患

EDになる原因は、主にストレスや精神的な疲労などの心因性があげられますが、他にも病気によるEDや食生活、運動不足、睡眠不足などいった生活習慣もEDと密接に関係していると言われています。
今回はEDと基礎疾患について、EDになる要因、それによる疾患や改善方法について解説します。

 

●EDについて

EDとはErectile Dysfunctionの略で、男性の性行為において十分な勃起が得られない状態で勃起障害と呼ばれています。以前はインポテンツ、インポなどと呼ばれていましたが、差別的な言い方であることから勃起障害、EDと名称されるようになりました。

国内でのED患者は約1000万人以上いると推計されており、EDは高齢などの年齢でEDになる可能性があると推測されますが、現在、20代から30代の若年層でも、EDの治療を受けている割合が増えてきており、EDは身近な疾患として徐々に広まっています。

●原因や疾患によるED

EDになる主な原因として大きく3つに分類されます。心理状態により勃起できるときと、できないときがある心因性勃起障害、体に何らかの病気によって勃起できない器質性勃起障害、上記の2つを合わせ持つ混合性勃起障害などがあります。

 

心因性勃起障害とは心理的、精神的なストレスなどといった要因があげられます。例えばパートナーとの性行為時の失敗やトラウマなどが原因でうまく勃起できずに勃起障害に陥った状態です。また仕事や人間関係などの悩みによるストレスなどもEDになる可能性があります。

 

器質性勃起障害は、何らかの病気によって勃起障害になることです。脳などの脊髄や脳血管などの神経の損傷、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病などがEDになるリスクを高めます。

 

混合性勃起障害については、器質性で述べたとおり、何らかの病気によって勃起不全になり、それが性行為のときに不安などが生じ、それが心理的にストレスなどの負担がかかることで勃起不全が長引いたりする状態です。

 

以上の3つの要因により、脳から性的刺激を受けても上手く勃起できず、性行為のときに勃起がときどき起こらない場合は、EDになっている可能性があると認識することです。このような勃起不全があまりに続くと、心理的なストレスで抑うつ状態に陥ったり、性行為の勃起が不完全で男性不妊などになる可能性もあります。これらの状況が続いた場合、EDの医療専門機関で医師に相談し、検査を受けるとよいでしょう。

●ED治療法および改善方法、治療薬の処方について

EDの原因として、3つの要因をあげましたが、その3つの要因のうち、どれに当てはまりましたでしょうか?
EDの改善方法は、シルディナフィルを代表するバイアグラなどのED治療薬が一定の効果で勃起力を回復させることは可能です。ただ、EDを根本的に治すということにはなりません。EDを少しでも改善できるようストレスや悩みを解消し、食生活や運動など生活習慣を見直して体質改善していく事も大事です。

ED治療薬の入手方法はネットでも購入可能ですが、ネットには偽造品なども出回っており、それにより思わぬ副作用などの症状が出る可能性もありますので、個人で購入するよりも、EDの医療専門機関のクリニック、または医師の受診を受けて、ED治療薬を処方されることをおすすめします。EDについてお悩みの方は、ぜひ一度、医療専門機関のクリニック、医師にご相談ください。

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